我愛上海



今日は仕事ですごくむしゃくしゃすることがあった。
いわゆる没ban法(手の施しようが無い)な事で。どこにもぶつけようが無い。


くさくさするのでとりあえず小区(団地)を出たところにある文房具店へ。ぱっと中に入ると店員の女の子が「気をつけて!」と言う。
この前ドアを開けてすぐの段差で転んだから、それをからかっているのだ。
お互いににやにや。物色していると「もう閉店だから急いで!」と言われて早々切り上げて外に出た。
コンビニに行くと店員のおばちゃんが「アンタちょっと助けてよ」とすがりついてくる。
買い物に来た外国人の言う事が分からないらしい。結局彼の欲しかったものは緑茶の茶葉とチョコレート。
「『チョコレート』ならあたしも聴き取れるんだけどねぇ。ありがとうね。」おやつを食べながらおばちゃんは照れ笑いをした。
また小区の門をくぐると「シンフィ!(幸恵)」と声が。保安(警備)のおじさんだ。
この前朝4時ごろ返ってきたら「君の仕事は一体なんなんだ」と声をかけられて以来仲よくなった。
「仕事終わったのかい」「ご飯は食べたかい」という他愛も無い会話。
それでもおじさんの顔がおどけているのでなんだか可笑しくて笑ってしまった。




気付いたらもやもやした気持ちがちょっと楽になっていた。たった数分近所に出ただけで、私は何回みんなに笑わせてもらっただろう。



上海がどんな街か、一言ではとても言い表せない。でもこれだけは言える。
外に出たら知らずに笑顔になれる街。それが上海だ。








※ちなみに写真は近所ではありません。あしからず。