龍門藍個展フライヤー/AI RYUMON exhibition flyer


Office339さんとの、これが記念すべき第一作のお仕事になります。
これは現代アートを扱う、上海では唯一の日系アートマネージメント事務所Office339さんの「Artist In Residenceプログラム」の第一号の龍門藍さんの個展のフライヤー。
「Artist In Residenceプログラム」とは、国外のアーティストがその国に一定期間滞在し、その中で制作したものを発表するという面白いプログラム。その土地の空気、人を感じながら制作したものをメインに発表するということで、従来の「持って来る」というタイプの展覧会とは趣が全く異なるものになります。
私が感じる一番の利点は、アーティスト自身にその土地の様々な思い出が刻まれ、それが展示期間中や、帰国してから、様々な形で外へ還元されて行くという点。個人の目から見た1つの国や地域の思い出は、多くの人へ向けた広告的メッセージより遥かに伝搬力があると思うからです。
例え作品自体にそれらが見た目的に大きく反映されていなくても、この「コト」そのものが大きいパワーになる。作品だけでなく、アーティストが滞在する事そのものが表現につながるという、とても興味深い取り組みです。

元々339の代表の鳥本くんがよく、やってみたい。という話しはしていて、いつかできたらいいねぇーなんて言っていたのだけど。偶然空き部屋ができたとはいえ、そんな話しをした1ケ月後くらいに実現というすごいスピード!引き寄せちゃう人は引き寄せちゃうんだなぁ〜
楽しそうだなぁと思っていた企画に関われてとても嬉しいです。


旅行に出ている間、飼っていた亀をoffice339に預けていて、引き取りに行った時に中で制作中の龍門さんにばったりと会ったのがそもそもの縁。なんとなくピン!とくるものがあって、即座に携帯番号を聞いてしまい…それから数日後その亀のエサを買いに行った動物市場で「好みの服の子がいるなぁー」と眺めていたら、またまた龍門さんだった!という。
縁があるんでしょうね〜〜〜 フライヤーをどうにかしたい。ということで急遽声をかけていただきました。

龍門さんから「こういうイメージで」と渡されたのが工事現場の麻袋のシールの写真。と、もう一個も不思議な画像。。。龍門さんは一体、これらのどこがイイ!と思ってるんだろう。。という所から始まりました。すっごい、手探りです(笑)結局、色の組み合わせなのか?と検討を付け、見事正解!となったのがコレです。
お互い歳も近く、339に居座って夜中までわーわーきゃーきゃーと制作したり、とっても楽しかったです。


実際の展示の様子はコチラ
当日はパフォーマンスも行われ、大盛況でした。

龍門さん本人もものすごく上海を好きになってしまったようで、帰国前にもお散歩したりして上海愛を語り合ってしまいました(笑)
また上海で展示してくれる日を楽しみにしています!